しつけ教室~第8回~
前回失敗し、1級合格できなかったフセマテ3分の科目。
その日の夜から自主練を始めたフセマテですが、どこかの誰かさんは、30秒ずつ延ばしていき、次回のテストまでにフセマテ6分を成功させるのが目標です、などとほざいていまいたね。
その日の夜から自主練を始めたフセマテですが、どこかの誰かさんは、30秒ずつ延ばしていき、次回のテストまでにフセマテ6分を成功させるのが目標です、などとほざいていまいたね。
現実はすんなり予定通りに行くわけがない・・・。
まずその晩は相方と交代でフセマテ3分をそれぞれ簡単に成功。ほら~、モカってばやればできるんだから~と余裕の笑み。そして落ちたことへの悔しさが再度襲ってきた。
月曜日、3分半に挑戦。ストレートにはいかなかったが、これまた相方と交代でそれぞれ成功。ほっほ~、順調順調とほくそ笑んでいたけど、落とし穴は翌日にすぐやってきた。
火曜日、4分に挑戦。朝は1回ですんなりできたのに、夕方は全然ダメ。1分ももたずに勝手にオスワリに変えてしまう。3回チャレンジしたけど、どれもダメ。これ以上やってフセマテに嫌な印象を植え付けるわけにはいかないので、フセマテをさせ、10秒ほどできたら褒めて終了。
木曜日、ちょっと休憩させようということで練習お休み。
金曜日、初心に戻って3分に挑戦。しかしフセの号令でフセをなかなかしない。や、やばい!日曜はもうすぐやってくるぞ!テンションを上げたり、集中をとったりしてなんとか相方と交代でそれぞれ3分成功。ホッ!
土曜日、朝からお出かけしたため、帰宅後はモカお疲れで練習お休み。明日は1発勝負だ!どうなることやら。
というわけで、本日日曜日を迎えました。
さて今回もアイコンタクトで練習は始まったのですが、ごぼうびのタイミングについて注意を受けました。
というのも、例えばモカにオスワリさせ、アイコンタクトし、ごほうびのおやつをあげた瞬間にはモカは立ってるんですよね。モカはごほうびをもらうことが指示の終了と考えているけど、実際はそうではなく、ごほうびをもらって、解除の指示をだして初めて終了だそうで・・・。
でもそれって難しい。ごほうびを渡す時もゆっくり近づけて、モカにオスワリの姿勢を崩させないようにしないといけません。上からごほうびを持った手が近づいてくると、うれしくてパクついちゃいます。
先生から「マテの指示をかけながらごほうびをあげてみたら?」とアドバイスをいただいたのですが、マテをかけてるとごほうびもマテだと思って顔をそむけて食べましぇーん。
そしたら「解除の指示を出してからごほうびという形にしたら?」とアドバイスをいただき、そうすることにしました。でもポイントがあって、例えばオスワリだったら解除で一度モカを前に動かしてからごほうびをあげる、フセだったら一度オスワリの体勢にさせて解除でモカを前に動かしてからごほうびをあげる、立ったままだったら、解除でモカを前に動かしてからごほうびをあげる、といった風に、解除したということを移動することによってワンコにわからせないといけないということでした。
いろいろ複雑だねぇ~。頭が混乱してきたよ。今になって言われてもと思わないでもないけど、級が進むことで先生も気になってくることがあるのよね。
さっ、後半はいよいよテストです。
【1級の訓練内容】 (1)タッテマテ(犬のまわりを右回り、左回りする) (2)オートマティックシット(飼い主が停止したら、犬も脚側位置で自動的にスワレ) (3)スワレマテ・フセマテで他人に触られる (飼い主は犬にマテをさせる。他人が飼い主に挨拶をした後、犬の頭から背線にかけてさわる。 この時、犬が動くと失格) (4)フセマテからの呼び戻し(10m離れて呼び込む。呼ばれてきた犬は正面でスワレ) (5)ジャンプ(障害の手前でスワレをかけ、犬のみジャンプ) (6)休止(3分間。2m以上離れる。声視符可。最後は犬の後ろから脚側位置に回って解除) (7)ハウス(ケージの手前でスワレをかけ、ハウスの号令でケージに入れる。おやつの誘導不可) ※1科目までの失敗は進級可。ただし必須科目は合格していなければいけない。 今回の必須科目は(6)と(7)(1)のタッテマテですが、右回り、左回りをし、脚側位置に戻ってリードを取ろうとした時にモカが勝手にオスワリして失敗しちゃいました。相方には「リードを取る時もちゃんと『マテ』って言わな~」とダメだしを受ける。だってだって、いつもは言わなくてもできるんだもん!とやめときゃいいのに反論すると「いつもと同じ状況じゃないやろ、教室という独特の雰囲気があるところやねんから、念には念をいれんと~」と再度ダメだし・・・うっうっうっ。相方も前回フセマテ3分を失敗しているから、すんごく用心深くなっているみたい。飼い主がこんなに緊張してちゃ、モカに伝わってあかんような気がするんだけど・・・大丈夫やろか?
との心配をよそに、(6)の休止以外は全部クリア。でも集中力が切れ気味で恐ろしい。なんとかテンションを上げつつ、最後の科目に挑みます。
相方の再チャレンジ。フセマテ3分の開始です。私も携帯で3分タイマーをし、表示を見ていたのですが、心臓が持たない!残り1分半というところで、携帯切って、モカを見ることもできず、ずっとうつむいていました。しかし途中、モカが振り向いてこちらを見る気配があった時は、冷や汗どっぷりかきましたよ。ああー、頼む~、フセのまま動かないで~と祈るばかり。
3分が経過し、相方がモカの脚側位置に戻っても油断禁物。さきほどのタッテマテの失敗がありますからね。マテの指示をかけながら用心深くリードを手にし、オスワリの体勢に戻し、解除。
やった~~~!できた~~~!
戻ってきた相方は、腋汗どっぷりかいてました。ハハハ。意外やったけど、相方も緊張するねんなぁ~としみじみ。「当たり前やっ!オレかて人間やっ!」と言っていたけど、緊張とか不安とかそういったたぐいのもんを顔に出さないからわかりにくいねん。
というわけで、(1)のタッテマテを失敗したものの、必須科目ではない1科目だけの失敗なので、無事1級合格しました。ホッ。
ついに念願の初段が目の前にやってきました。合格するまでどれくらいかかるでしょうか・・・。
【初段の訓練内容】 (1)タッテマテ(5mほど離れ、判定員の指示に従って犬のところに戻り、脚側位置で終了) (2)スワレマテ・フセマテで他人に触られる(飼い主は犬にマテをさせ2mほど離れる。 他人が飼い主に挨拶をした後、犬の頭から背線にかけてさわる。この時、犬が動くと失格) (3)スワレマテから呼び戻し後、アトエ・スワレ(10m離れて呼び込む。呼ばれてきた犬は正面で スワレの後アトエ・スワレ) (4)各種『刺激』の中を脚側行進(決められたコースをリードをつけ脚側行進) Ⅰ.臭覚刺激:封の開いたおやつを途中に置いておく Ⅱ.視覚刺激:ワンコのおもちゃを途中に置いておく Ⅲ.聴覚刺激:大声で誰かが挨拶する ※注意※ ・刺激は犬の1m以内には近づけない。 ・関心や驚きを示すことはただちに失格につながるわけではない。回復のはやさも大切。 ・犬が恐怖、攻撃行動、追いかけ行動などの反応を強くみせた場合は失格 (5)休止(6分間。5m以上離れる。声視符可。最後は犬の後ろから脚側位置に回って解除) ※1科目までの失敗は進級可。ただし必須科目は合格していなければいけない。 今回の必須科目は(2)と(4)フセマテ6分が必須じゃないとこがちょっとうれしかったりする。でも今回失敗したタッテマテがあるし、(2)の他人に触れられるっていうのも、離れた位置からでの指示だし、どれか2つ失敗したら終わりだもんね。
タッテというサインでタッテができるようになればいいんだけど、これもなかなか難しくってね~。
モカよ、もうちょっとだから頑張ってちょーだい!