告白:湊かなえ
最近読んだ中で、アタリ本。
6月から映画化されてる本作品。
映画の評判が上々なので、なになに?そんなにおもしろいのか?と図書館で借りてきた。
我が子を校内で亡くした女性教師が、終業式のHRで犯人である少年を指し示す。ひとつの事件をモノローグ形式で「級友」「犯人」「犯人の家族」から、それぞれ語らせ真相に迫る。選考委員全員を唸らせた新人離れした圧倒的な筆力と、伏線が鏤められた緻密な構成力は、デビュー作とは思えぬ完成度である。
愛美は事故で死んだのではありません。このクラスの生徒に殺されたのです。
2009年本屋大賞、第29回小説推理新人賞受賞作。
ちなみに私は賞ものが大好きだ。芥川賞より直木賞が好みだけど。
さて本作品、読み終わって、イヤな気分がするミステリーを指す『イヤミス』としても評判が高いそうだ。
確かに読み終わって、いい気持ちはしない。でも、このラストでアリだと思う。そこまで暗い気持ちにはならなかった。
むしろ、どんどんストーリーに引き込まれてしまって、一気に読了してしまった。
そんな作品は久々だったので、うれしかったくらい。湊かなえさん、いいぞいいぞ!
映画にも興味あるけれど・・・、どうなんだろう。小説を読んでから映画を観て、よかったためしがないからな~。